1-5. いよいよ出産

出産・妊娠編これまでの話(順に)
1-1. オトコ女の妊娠と不思議な夢
1-2. 切迫流産!バタバタした妊娠生活と不思議な体験
1-3. 赤ちゃんに会うのが楽しみ♪
1-4. 大出血と微弱陣痛

半狂乱の陣痛

蓮ひらく

2011・撮影

あまりの痛みに叫ぶわ涙はでるわの半狂乱だった。

自分の体がどうなってしまうのか怖くてたまに診察に来た先生の手を握ったまま離さなかった。
のちに出産後、「奥さんは痛がりの感情が大変豊かでいらっしゃる」とホメられてるのか笑われてるのかわからないご意見をいただいた。
夫は先生のこの表現に大ウケし、私に「痛がりの感情が豊かな奴」とレッテルを未だに貼っている。

母は私のあまりにもの半狂乱ぶりに「変わってあげられるものなら変わってあげたい」と言っていた。

そして出産

分娩室に入ってからはあまり覚えていない。

夫の「がんばれがんばれ」を覚えている。「がんばれ」という言葉はこの時こそぴったりな言葉だと思った。

鼻の穴からボーリングのボールが出る感じとは聞いていたがまさしくそんな感じで「ありえない!」と思ったが流れに委ねるしかなかった。
でもこんな狭いところをくぐってくる赤ちゃんの方が苦しいのだと思った。

先生が掃除機のようなもので赤ちゃんの頭を吸っていたのは覚えている。
あーでてきたでてきた。もう一息!
頭が出たら後はつるんと出てきた。

看護婦さんがなにか赤ちゃんにしたあと足元で
「う。うえっ」と小さな声が聞こえた。「オギャー」ではなかった。
出てきた赤ちゃんの後ろ姿がちらっと一瞬見えた。

あれ?あかちゃん。。緑色??してないか???

でもあまりに半狂乱で興奮しすぎていたためか
看護婦さんから「はい。ちょっと楽になるからねーー」と注射を打たれる。
なにか周りが慌ただしく、バタバタしているような感じだった。

分娩室が慌ただしかった事も、注射を打たれた事も、緑の赤ちゃんの意味も後になってわかる。