3-4. とんとんとんなにのこえ・耳を開く

これまでの話・・・目次

聴覚口話法のこの聾学校の乳幼児部では、お母さんが作った手作りのおもちゃ作りを奨励していた。

振り返るといろんなおもちゃを作ってきたが、一番最初はしかけ絵本だった。

担任の先生から絵の描いてある厚紙をどっかりと渡された。
そこにお母さんが色を塗って細工し、ファイリングしてくださいという。

出来たのがこちら
tontonhyoushi
とんとんとんなにのこえ?

tonton1

母「とんとんとん・・。」

(何度かやるうちに子供もまねして)「あ・あ・あ・・・」

母「はーい。あ?だれかな???(と子供の顔を見る)」

子供が何か声を出したり、声にならなくてもアクションをする。

その後ドアの部分をめくって、
tonton2
母「あ。おかあさんだーーーー」 ↑ フエルトで作った私。

とまた子供の目を見る。

「おかあさんだねー」

次は
tonton3母「とんとんとん・・」

母「にゃーーお。。。。誰かな?」

子供のリアクションを見てから

母「あ。ねこだーー」
tonton4
tonton5母「とんとんとん・・」「ぴぴぴぴ。。」

「だれかな?」
tonton6「あ。とりさんだねーー」

tonton7同様に犬、

tonton8ヤギ

tonton9うし

tonton10ぶた
tonton11
tonton12

最後は、

母「とんとんとん・・」「おぎゃあ。」「あかちゃんだーー玄ちゃんだねーー」

と終わる。

補聴器をちゃんとつけて、これを使い何回も何回も何回も何回も・・・・

「しつこいくらいの繰り返し」が大切で、(一回に何度もやるのではなく)繰り返し遊ぶ。
そうすると子供のリアクションが少しづつ変わってくる。

例えば猫が出てくるときに最初は無言の子供が「にゃーお」とは言えなくても「あーー」とか音を伸ばした声で真似してくる。
そしたら「そうだねー!!」「にゃーお」だね!!
てな具合である。

愛情込めたお母さんの手作りおもちゃ。。確かにいくら下手でも子供にとっては素晴らしいものになると思う。

でも、なにかにつけて、すべてにおいて「おかあさんが作ってください」攻撃にこの時期ちょっと辟易してしまったことも正直あったが、
今となっては懐かしい思い出となった。