2-5. 届いた祈り

これまでの話は
日記ー妊娠、出産まで
2-1. 検査の結果
2-2. ねえ。この子聞こえてる?
2-3. 子供が怖い
2-4. 形成の受診。感じた事

母子手帳の欄

2015・裏山で撮影

2015・裏山で撮影

母子手帳には1歳になるまでの赤ちゃんの様子を1か月ごとに記録する欄があるのだが、
3-4ヶ月の頃の「首がすわりましたか?」や次のステップの「おすわりをしますか?」
さらに9カ月にもなると「はいはいをしますか?」「つかまり立ちができますか?」の項目は常に「いいえ」になっていた。

それと「見えない方向から声をかけた時に顔を向けますか?」や、「家族と一緒にいる時話しかけるような声を出しますか?」系の質問の欄も常に「いいえ」だった。

へえ。この時期の赤ちゃんってそんなことができるんだ。。。それはさぞかわいいだろうなあ。と思った。

普通の赤ちゃんが行く市の定期検診は意味がないと思って全く行かなかった。

なので第一子だったし周りにも赤ちゃんはいなかったし、私自身「障害のない普通の赤ちゃん」というのを知らないで育児していた。

今思うに、「障害のない普通のあかちゃん」の成長を知っておくということも大切なことだったんじゃないかなあと感じる。
育児に悩みはつきものだが、その時に悩んでいることが「これは障害のない子供でもあること(育児ではよくある心配や悩み)」「障害児だからこそある事」がわかっていたほうが楽だったんじゃないかなと思う。

背骨の心配

2014・撮影

2014・撮影

顔の形成の障害や、耳が聞こえるかどうかということももちろん心配ではあったけれど、一番は背骨の奇形「側弯の角度が進行しないだろうか?」というところが最も長きにわたっての心配のタネだった。

生まれた時の側弯の角度は35度。側弯が進んでしまう赤ちゃんは生後三カ月ぐらいでも50度位に進むこともあるという。
学童期になって進行する子もいれば、中学・高校で進行する子もいるらしい。いつどうなるかわからない。

典型的な側弯のタイプではないのだが彼の場合は正常な左の成長と共に(問題のある)右も一緒に成長してくれればと強く望んでいた。
→過去記事参照2-1. 検査の結果

生まれた時は骨の周りにあまり筋肉が付いていなかったせいか、いかにも「曲がってます」という感じの後ろ姿だったが、時間を得てそれなりの動きをしていくことで筋肉が少しづつついていき、骨の奇形や側弯の角度は同じでも見かけは変わってきた。

それでも通常の赤ちゃんの発達からはかなりの遅れをとってはいたが
5ヶ月にもなると寝がえりを打てるようになったし、ずっと先にはお座りもできるようになっていた。
ただ、骨の形成上そうなってしまうのかなと思ったが、からだのバランスが悪く、お座りしてもすぐゴロンとなってしまったり、すぐ反ってしまう癖がずっとあってちょっと抱っこしにくい感じだった。

それでも1歳の頃には転ばずにお座りも出来ていたように思う。お座りからタッチ、あんよ。までがかなり長かったが。

「もしかしたら出来ないかも」と思っていたことが「出来るようになった」時の喜びはひとしおだった。

届いた祈り

2011/撮影

2011/撮影

玄が5-6か月の時に、大学の頃の友人が遊びに来てくれて雑談の中で
「毎日寝る前に3つの祈りをするといいらしいよ。」と言う事を教えてくれた。

「その日一日の感謝(ありがとうございました)と、世界が平和になりますようにと、最後に自分の願い」
この3つをセットにして祈るのがポイントだそうだ。
私はこの最後のところに「玄の側弯が今の角度から進みませんように。」を入れた。

一日の終わりにその日のかわいかった表情や仕草で笑ってしまった事、楽しかったことを思い出す。そして最後に一つ願い事を入れる。

これいいなあ~。と単純に思い、素直に信じて結局十何年か続いた。

20歳の今はあれだけ心配していた側弯の角度は赤ちゃんの時から進行せず35度のままで、歩くことはもちろん走ることもできる。

これまでの人生に幾度となく様々な小さな願いを祈った経験はあるが、今までの中で自分の中ではこれが一番大きな祈りだったと思う。

当の友人はそれを伝えたことを覚えてないと思うが、素晴らしいプレゼントに感謝している。

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