はじめに

はじめに

聴覚障害と発達障害を併せ持つ息子が今年20歳になった。
20年間、多くの方の助けと励ましをいただき、予想以上にたくましく成長した。

思えば20代、なんの不自由なく大学卒業まできた私は「自分が頑張りさえすればなんでも思い通りになる」と信じていた。
まだ社会にでて時間も浅いうちは、これまでの義務教育で染み付いていた考えをベースに「努力さえすればよい」とそう思い込んでいたのは仕方のないことだったのかもしれない。
そんな私が「障害を持つ子供を産み、育てること」=「自分だけががんばってもどうにもならないこと」に思いっきり直面した。先のことなんて予測が付かないものなのだと痛感する。

経験を思い起こせば簡単にトピックをあげたとしても
・生まれたわが子に障害があった時の事
・口唇口蓋裂の事(顔の奇形)
・生まれつき聴こえないとはどういうことか
・言葉(母国語)を使えるようになるには
・発達障害とまわりとのかかわり、対応
・一人出店自立への工夫・道のり
・そもそも「障害」って何か

など、自分の子供を通して社会を考えるきっかけになった事も多くひとつひとつが濃い。

大きなプラスチックケース3箱にもなる「先生方との連絡帳」「日記」「本人との絵筆談日記」を整理し、参考にしながら細かく当時を思い出していこうと思う。

今、ひとつづつ昔のことを思い出しながらこれまで助けていただいた方への感謝と、私の多くの経験が現在子育てに悩む多くの方に少しでも励みになればという想いでブログ開設に至った。

母として絶望感、喧嘩、怒り、小さな喜び、大きな喜び、感動、、、様々かけがえのない経験をさせていただいたわけだが、その一つ一つの経験が「私自身の表現の道」に繋がっていると思えるようになった。
すべての経験はかけがえのない宝物に変わるのだなあとつくづく思う。

現在

親子ぞうさん
現在彼は八王子にある「たねカフェ」という作業所に通いながら、
親子でHappy-elephantという名で息子が小さいときから大好きだった「ぞうさん」のイラスト活動をしている。

「たねカフェ」ではランチタイムにコーヒーを入れたり、創作活動や野菜作りをしたり、と周囲の理解を得ながら楽しく通っている。
Happyelephantは八王子を中心にイベント出店しているのだが、Tシャツやバッグにお客様と自分なりの打ち合わせをしてその場でお客様の「しあわせぞうさん」のイラストを描いて喜ばれている。
「しあわせぞうさん」は母象が子供の話を楽しそうに聞いてやっているかのようなイラストが多く、一番のファンは私なのだと思う。

私自身はサイト制作、ぞうさんジュエリー制作、出店マネージャーとして彼をサポートしている。
それから「すべては天からの贈り物」というテーマで、オリジナルジュエリーの制作、自然写真の撮影、点曼荼羅の
Girdhari-works=ギーダリーワークスという名前で活動をしている。

彼が小さいころの私の気持ちを思い出した時、まさか一緒に彼のイラスト活動を親子で楽しんでいることなんて想像もできなかった。

今、活動を通して聴覚障害があるゆえに
日本語で会話できるようになるまで「絵筆談」をしていたという事
それは「お互い伝える」ために必要だったから親子でやってきたこと
発達障害があるゆえに彼が好きな事を貫いてきているという事
それが今につながっているのかなと思う。

彼が描いた絵をお客さんが心から喜んでくださったとき、その出店のおかげですばらしい人々と繋がりあえた時
私は息子のことを「すごいなあ」という尊敬の気持ちと感謝の気持ちになる。

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